贖銅(ぞくどう)の刑
「い…いや…」

「あぁ?」

「イャーッ!」




「…うっわ、ひっでー、こいつ!

ダチの事、見捨てて電話切りやがった!」

「ど…どう言う事よ…?」

「あ?あ~。つまりはこう言う訳。

麻紀さんって言う、ウチら暴走族チームのOBのひとりの妹さんと、勇次って奴が出来てたのに、城戸祐子って奴が勇次の事、寝取っちゃった訳。

勇次の野郎は、麻紀さんの逆鱗に触れてめでたく始末されちゃったけれど、祐子の野郎は、上手くダチを身代わり人形にして、助かっちゃった訳…」

「…じゃあ、じゃあ何?

私は、祐子の不始末のツケを払わされたって訳?

全く、何の罪もない私が?

じゃあ、じゃあもう良いでしょ。私を放して!」

「良いよ~、って言いたい所だけれど、俺らさあ…なあ?」

「そうそう、今回の件とは関係なく、君の事、気に入っちゃったからさあ…

放してはあげるけれど、もう少し…」

「楽しませてよ!イヒヒッ!」

「イッ、イャーッ!」

※※※※※※※※※

…ゆ、祐子!解るかお前にあの時の私の無念が!

臭いけだもの二匹に、代わる代わる私の柔肌の上に、嵐のように覆い被さって来られて、徹底的に乙女の貞操を蹂躙し尽くされた屈辱と悲しみを!!
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