二人の時間
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｢うっぜえな、お前｣
｢まじキモいわ｣
｢調子乗んじゃねえよ｣
玄樹くんは中1のころからクラスの男子から原因不明のいじめを受けていた。
｢なんでそんなこと言うの｣
あたしは玄樹くんをかばうために男子に歯向かった。
玄樹くんはいじめられるようなことしてないから尚更許せなかった。
でも玄樹くんは『俺が悪いんだよ、俺なら大丈夫だから』って言ってあたしを落ち着かせた。
でもそう言ってから玄樹くんが教室に来ることはなかった。
後からいじめてた男子に理由を聞いたら、嫉妬心からいじめていたって話してくれた。
玄樹くんは中学の時から
女の子に人気で
幼稚園からやってる野球もやっぱり上手で。
その見た目とのギャップに惚れる女子が多かった。
いじめていたグループのリーダーの男子は
彼女が玄樹くんを好きになっちゃって別れを告げられたから
玄樹くんに嫉妬していじめを始めたらしい。
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表紙・目次

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