。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
思わずタイガに怒鳴ると
「タクシー代だよ。ただで帰そうとするなんてうさぎちゃんも酷いな~
チューの一つもさせてくれなかったからこれぐらいいいじゃん」
タイガはさも心外だと言わんばかりに唇を尖らせる。
ち、チュー!!
「誰がおめぇとするか!あたしの唇は戒だけのものだ」
……実際、戒以外……叔父貴や、キョウスケともしちゃったケド。
意図してしたわけじゃねぇよ!?叔父貴とキョウスケのは不可抗力だ。
と、あたしは頭の中で言い訳。
してると
「うさぎちゃんがチューしてくれたら、今すぐ帰るよ」
とタイガがとんでもないことを言い出し迫ってくる。
「だ、誰がおめぇとチューするかっての!」
ぐぃーと押し戻していると
「朔羅……あたしは大丈夫だから…居てもらってもいいよ」
とリコが言い出し、流石のタイガもいつものフザケタ態度をしまいこみ、リコの前にすっとメニュー表を差し出した。
「今日は僕のおごりだよ。好きなものを頼みたまえ」
タイガ…
いいとこもあるんだな。
と、ちょっとじーんとしてると
「じゃ、これ」
リコはパフェの中でも一番高いものを即決。
リコもちゃっかりしてんな。