。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「――――そっか……そうだよね…
あたし…諦めるの早かったかも…」
リコはハンカチを握りながらあたしをじっと見つめてくる。
「そーだよ!リコ可愛いし、優しいし!!気持ちはいつか通じるよ」
気休めだけど…
でもキョウスケはリコのことを嫌ってはない。
あの面倒くさがりのキョウスケが、リコのことは気に掛けている。
あたしの親友だから、とかそうゆう感情もあるかもしれないけど
でも
それだけじゃない気もするんだ。
キョウスケは…
あいつは
人を簡単に傷つけて、平気でいる男じゃない。
きっと断ったのもちゃんとした理由があるはずだし、
あいつなりに悩んでいるのも違いない。
あいつは
優しい男だから。