。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。



戒の野郎……めざといヤツめ。


気付かないと思ったケド。


「に、新垣さんにやってもらったんだ。


明日休みだからって」


「そっか~。明日はデートだし、楽しみだな♪♪」


「…うん」


思わずそう答えそうになって


「…て…ち、がーーーーう!!!」


あたしは怒鳴り声を挙げた。


「なんだよいきなり。珍しく不機嫌だな。レディースデー??」


「違う。それは終わった」


「そっか。なら良かった。


じゃぁ俺の部屋へ行こう。こないだの続きをしよう」


戒は大真面目。


「何でそーなる!」


てかあたしも真面目に答えてんじゃねぇっつの!!


エロ戒!!今はそんなこと言ってる場合じゃねぇ!


「お前のっ……」


言いかけたときだった。


「お嬢?お帰りなさい」


騒ぎを聞きつけたのか、廊下の奥からひょっこりキョウスケが顔を出した。


キョウスケはあたしと顔を合わせるのも気まずいんじゃないかっと思ったけれど、普段通りだった。


そのことにちょっと安堵。







< 145 / 841 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop