。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
びっくりして目をまばたくと
「大体、何があったのか想像できますけどね」
そう言った目は真剣で、まるで睨まれているような錯覚に囚われる。
こいつは、そんなつもりはないだろうに…
妙に後ろめたくて、あたしはカップを強引に奪った。
「お、お前が想像するようなことしてねぇよ。あいつ具合悪くなって…」
じゃぁこのかっこの説明はどーつけるんだよ!
と、自分の中で突っ込みをかますも
「そうですか」
キョウスケはあっさりと引き下がっていった。
「と、とりあえず!あいつがどこへ行ったか探そうぜ」
思わず勢い込むと、
「ええ。でも探すにもある程度当たりをつけないと」
とキョウスケは考え込んだ。
「考えてても分からないし、とりあえずはコーチの家か新垣 エリナのおうちに行ってみたらどうだろう?」
「そうですね、車で先回りしますか。今ならまだ間に合うはず」
「よし!膳は急げだ!行くぞっ!」
……て。今、車で先回り…とか言わなかったか??
「誰かの車があるはず。行きましょう」
や、やっぱり??(泣)