。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。



「うーん…分からん。まったく分からん。


伊予原 椿紀とどんな関係なのか…」


あたしが唸ると、


「確かめる方法はひとつだけある」


と戒は人差し指を立てて真剣な顔で提案。


「何だよ、その方法てのは。


またあいつんちに侵入てのはナシだぞ?」


あたしはあんな(色んな意味で)危険な真似もう二度としたくない。


そんな思いでいると、


「あいつのマンションに侵入てことはしない。


分かってるのはこの“約束の日”にタイガがこの伊予原 椿紀に会うってことだけだ。



待ち伏せすればいい」


「待ち伏せって、どこで!」


あたしが目を開くと片耳にイヤホンをさした戒が至近距離で真剣なまなざし。


そのいつになく真面目な顔が真剣さを物語っていた。






「一か八かの賭けだ。


幸いにもこの女の所在地は判明している。


タイガが伊予原 椿紀に会いに来るのを




待ち伏せる」





千葉県の伊予原 椿紀の家で―――……?








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