。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。



「多少は危険があるが、やってみる価値はある。


相手は殺し屋とは言え一人だ。三人で行動すればうまくいく。


俺は…スネークに立ち向かう術はそれしかないと思う。






チームワークが何よりの勝因だ。





スネークの“穴”



それはあいつが一匹狼と言うところ」




一匹―――“狼”



「このメールと動画は響輔に削除させる。


痕跡を見られたら俺たちが伊予原 椿紀のことを突き止めたと思われて、ヤツは彼女の元に現れないかもしれないからな。


まぁ響輔のことだから大切なことは頭の中に入れて、すでに削除済みだろうとは思うが」


「そ、そうだな…」


戒の言う通り、今はそれに賭けるしかないか。



……だけど…


「おめぇ!さっきから近いんだよ!


もう話し合いは終わった!


とっとと自分のシマに帰れっ!」


あたしは聞き終わったイヤホンを乱暴に引っこ抜いて戒を睨んだ。


「痛っ」


戒は抜かれたイヤホンの先が頬にでも当たったのだろうか、ちょっと顔をしかめてその場所を撫でている。



それでもいつものようにめげずに迫ってくるかと思いきや、


戒は不機嫌そうに眉をしかめただけで、それ以上何かをすることなくまたも床を這って元居た場所へと移動しこうとした。


な。何だよ……







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