。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「え…?マジで…
お前そんなこと考えてたの?」
戒がまたもちょっと顔を赤くして、あたしと同じように顔を腕で隠す。
「何だよ……そりゃ考えるだろ?」
「いや…普通はそんなん一々考えたりしねぇだろ。
それを考えたら鴇田とキリさんなんてどうするんだよ。
あの二人は同じ会社だし、前日の夜にヤってても仕事中にそんな素振り見せないだろ」
鴇田と…キリさん……?
ぅわ!想像したくねぇな!!
「てかあの二人と比べんなよ。
あの二人は大人だし、あたしよりはるかに経験も積んでるんだぜ」
「まぁそれもあるが。
とにかく気にしすぎだって。
朝起きたらケロっとしてるもんだって」
再び戒に頭を撫で撫でされて
「と言ってもこれは気持ちの問題だしなー。
ま、俺は気にしないしキマヅクもならないから、な。
て言うかさー、俺は四六時中そんなこと考えてないし、まぁ普段の行動が悪いと言えばそうなんだけど
俺、好きな子とはくっついていたい派だから。
俺がお前に近づくのは愛情表現だ」
愛情表現―――…
「だから拒否され続けると、やっぱ凹んだりするんだよ」
戒でも凹んだりとか、落ち込んだりとか―――するんだ……