。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
白へび―――……?
何で…
「ほんまかいな。その場しのぎの嘘やったら、俺には通用しないで」
戒がまたも銃口を男に向けて
「ほ、本当のことだ!
白へびに金で雇われてお前らを見張ってただけだ!」
「見張りだけか?目的はなんや」
戒がまたも低く聞いて、
「し、知らない!俺たちはケータイやパソコンのメールで指示を受けるだけだ!」
男が焦ったようにわめく。
「白へびに会った事はないのか?正体は?」
あたしが聞くと、
「しょ、正体は知らない!俺たちも会ったことはない」
「男か女かも?」
「分からない!」
「指示が来てる言うケータイは今も持ってるか?」
戒がしゃがみこんで銃口で男の顎を持ち上げると
「も、持ってる……」男は弱々しく頷いて、ポケットを目配せ。
戒は乱暴に男のポケットをまさぐり、中から黒いスマホを取り出した。
「どうせいくつかのサーバーを経由してて発信先はたどれんようにしてあるだろうけど、
一応持ち帰って響輔に分析させよう」
「う、うん」
あたしがぎこちない返事で頷くと、戒は
はっ!となって顔を上げ、あたしの腕を突如引いた。
「朔羅っ!伏せろっ!!!」