。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
賽銭泥棒!?
■ 賽銭泥棒!? ■
へ―――…!
「サツ!?誰かが通報したのか!」
死体を見ました!なんて通報があったら、あたしたちは即犯人だ!
あたしたちは顔を見合わせて、すぐさま立ち上がろうとしたが
「待て!賽銭泥棒!!」
警官の発した言葉に、あたしたちは違った意味で顔を合わせ、あまりの予想外の言葉に逃げ出すのも忘れた。
賽銭泥棒ーーー!!?
「お前たち、高校生か!賽銭泥棒なんてして!」
警官がぐいと戒の腕を引き、
「は!?違うし!!」
と、戒は猛反発。
「言い逃れはできないぞ!通報があったんだ!
高校生らしい男女が賽銭箱を壊して中を漁ってた!てな」
「ガゼだぜ!てか、そんなはした金わざわざ狙わないし!」
戒はなおも喚き、
「そうだよ!戒だったらもっとうまく銀行強盗でもやり遂げる!」
あたしが放った言葉に
「「「「………」」」」
警官二人と戒とキョウスケはその場で目を点。
「来なさい」
あたしの言葉がとどめをさしたのか、警官は有無を言わさずあたしたちを引っ張っていく。
パトカーのサイレンの音を聞きつけたのだろうか、いつの間にか辺りの住民も集まってきて、
あたしたちは署に連行されていった。
そ、そんなーーー!!
あたしたち、やってませーーーん!!!!