。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「は……はじめまして。
龍崎 朔羅と申します」
あたしは慌てて立ち上がり、頭を下げた。
「顔をお上げください、
黄龍」
あたしの肩に手をおいて、戒のおやっさんは……いや、白虎会会長は目じりに優しい皺を刻んであたしの肩に手を置く。
黄龍―――……
その名で呼ばれたのははじめてだ。
この人は
全てを知ってる。
戒が報告したのかもしれない。
もしくは叔父貴が言ったのかもしれない。
でもそんな小さなことはどうだっていい。
「我々は貴方に仕えるもの。
四神の頂点に君臨する伝説の龍。
我が君。
生きているうちにお会いできるとは夢にも思いませんでした。
貴方にお会いできたこと心より光栄に存じます」