。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
超緊急会議!?
■ 超緊急会議!? ■
運ばれてくる料理は見たことのない豪華な食事だった。
フランス料理のコース料理みたいだ。
白虎の姐さん方はそれぞれ着物だというのに、手馴れた手つきで料理を口に運んでいる。
スーツ姿のキリさんもマナーは完璧で、しかも
「彼女はアルコールが苦手です。次の飲み物はノンアルコールで」
と弓枝姐さんの方を気にしながらウェイターに指示。
さっすが、デキる女だぜ。
「ただの食事会に見えるな」
戒があたしの隣で前菜の…なんか分からないきれいな色をしたゼリーを口に入れ、
「ただの食事会ですね、今のところは。両家の懇親てところですかね」
とキョウスケはグラスに入ったシャンパンに口を付ける。
「懇親会なんて開く必要あるか?この場をスネークに狙われたら一発やで」
戒はまたもよく分からないマリネを口に放り込み、
「同感ですね、他に何か意図があってのことだと思いますよ」
キョウスケはおかわりのワインを頼んでいる。
あたしの両隣りで会話が進んでる状態。
どれもきれいでうまそうな料理なのに、ちっとも味わかんないし。
「様子見やな」
「様子見ですね」
結局、そこに行き着いた。(二人だけの会話で)
やっと落ち着いて料理を楽しめる♪そう思ったが、
虎間のおやっさんは黙って食事を進め、時々叔父貴の会話に相槌を打つ程度だし、
一方、
「龍崎会長の秘書は大変でしょう。彼は有能だがなかなか人使いが荒そうだ」
と
ぺらぺらぺら
キョウスケのおやっさんはよく喋る。
この人たち、本当に戒とキョウスケと血ぃ繋がってるの!?
そのことが気になってまたもあたしのフォークが止まった。