。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。



小さな悲鳴を挙げて身をよじったが、叔父貴はそんなあたしを抱きしめるように抱え込み、あたしの背後にあるパソコンを覗き込んだ。


あたしの足に叔父貴の脚が絡まり、逃げ出さないようにしっかりホールドされてる。


「データをコピーしたのか」


そう低く聞かれてゆっくりと顔をパソコンの方に向けると、もうダウンロードは終わってたのだろうか、


通常の画面に戻っていた。



そのことにほっと安堵するのもつかの間、


叔父貴はあたしの手首を束ねて、あたしをベッドに倒した。


ドサッ!


派手な音がして倒されると、


「USBメモリか。どこに隠した」


低い声で聞いてきて、射るような視線であたしを睨みおろしてくる。


「か、隠してなんかねぇよ!」


思わず怒鳴ると、叔父貴は


「じゃぁ何でパソコンが起動してるんだ!お前がコピーしたからだろ!」


あたしの声の倍ぐらいの大きさで怒鳴り返してきた。



その声の振動でガラスのチェストがびりびり震えているように思えた。



いつもの叔父貴じゃない…


何だか余裕がない気がした。





ビクリ


思わず肩を震わせると、


叔父貴の手があたしのブラウスの裾をめくった。


「ちょっ!」


慌てて身を起こそうとするも、叔父貴の力はびくりともしない。


あたしが集音マイクを壊したから、戒もこの状況に気づかないだろうし。





どうすれば―――!!









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