。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
また??
てかキョウスケいつになく鋭いな。
そうゆう話、どっちかって言うと戒の方が正解当てる可能性が高いって言うのに。
「てか一発で??すっげぇ命中率だよな」
戒は顎に手を当てしげしげ。
「彼の“それ”はよっぽど元気だったのね~」
「てか避妊ぐれぇしろって」
またも戒とキリさんが話を逸らし…
てか…おめぇらさっきから気が合い過ぎじゃね??
「タイミングの問題ですよ。女性の排卵周期と言うのは月経の初日から数えて約十四日…」
と、ドクターが説明をしだして
どんどん話ずれてんぞー、とあたしは呆れ顔。
「その後彼女は彼の子供を生んで、夫の子として育てた。
そうじゃありませんか?」
キョウスケが話を戻してくれて、
「君はなかなか鋭いですね~♪そうです、その通り」
え゛マジかよ!てかキョウスケ今日冴えてんな~
「てか分かるんじゃね?育っていって自分に似てないって気付くだろ、普通」
あたしはむ゛ーと唸ってドクターを見ると
「幸いにも彼女が生んだ子は女の子でした。
それはそれは母親に良く似た可愛い子に育ち、
ですが不幸なことにその娘がまだ幼い頃、両親は相次いで亡くなり、その娘は家のお手伝いさんたちに育てられることになったのです」
「てかその若者……本当の父親は?そのこと知ってたの?」
「もちろん、知ってはいましたがその頃、彼も組織の中枢を担う立派な立場へと昇進し
とてもじゃないが自分が父親だと名乗ることのできない立場にいたのです。
亡くなったとは言え、みなは小さな幼子が彼ら夫婦の子供だと思っているしね」
ドクターが少しだけ翳りのある顔で説明をし
「何だよそれ、作るだけ作って無責任な親だなー」
あたしは頬を膨らませた。