。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
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「なぁんか、あっちゅう間だったな~、俺おかんと親父と会話したのなんて数分やで?」
キリさんの運転で龍崎組まで送ってもらってる最中、戒が両手を頭の後ろで組んで唇を尖らせた。
「戒も何だかんだであの二人が好きなんだな~」
ちょっとからかうように脇を小突くと、
「まぁね~」
とどこまで本気か分からない言葉で前を向く。
あたしも…
あたしもたった一人の家族である叔父貴のことは大好きだよ。
あたしは叔父貴から貰った一輪の薔薇の花をぎゅっと握った。
叔父貴―――……またいつかちゃんと目の前で謝りたい。
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それから二日間はそれまでの激動が嘘のように、平和でのんびりとした空気が流れていた。
一回だけ鴇田が…あたしがバイトをしているカフェに来て、新垣 エリナの様子を聞いてきた。
どうやらすぐにでも実行してくれそうだ。
まぁあたしだってできれば鴇田と関わりたくないからな、一刻でも早く終わらせたいってのが本音だが。