。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
女子トーク!?
■ 女子トーク!? ■
――――……
「え……そんなに早く??」
例のごとくバイトの終わりに新垣 エリナと歩きながら、そのことを報告すると新垣 エリナは心底ほっとしたように胸を撫で下ろした。
今日は新垣 エリナと買い物予定だ。
あの淫行コーチのおかげで、このごろすっかり仲良くなったあたしたち。
「鴇田がガツンと言ってくれたらストーカーの野郎も絶対手が出せなくなるよ」
まぁ口だけではなく、手が出る可能性大だけどな。
淫行コーチの身の安全までは保障できねぇ。
つか、腕の一本折っても足りねぇぐらいだ!
「龍崎さんのパパにまた会えるんだね♪」
「だぁかぁらぁ……!」
言いかけて、
「前から思ってたんだけどさ、何であいつがあたしの親父だと思ってンの?
だって全然似てないし、そもそも年齢が近すぎじゃん?」
あたしは不思議に思ってたことを聞いてみた。
「え?
だって同じところにホクロがあったし」
新垣 エリナはあたしの首筋を指差すと、これまた天使みたいな笑顔でにっこり。
ホクロ…?
てかこんなところ良く気づいたな!!そっちが驚きだよ。
「ホクロって遺伝するんだよ、知ってた?」
そう聞かれてあたしはぎこちなく頷いた。
そのことは知ってた。
でも
「ぐ、偶然だよ……」
あたしは指差された位置をそっと手で押さえた。