。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
二人のコスメトークはどれだけでも続きそうで、今はグロスコーナーから移動してチーク売り場にいる。
「アプリコットも可愛いんだけど挑戦したことなくて。川上さんの使ってるのどれ??」
「リコでいいよ、あたしもエリナって呼ぶから♪
あたしはこのメーカーの使ってる。安いけど発色がいいんだ☆」
「リコに、サクラ♪……って呼んでいい?」
急に新垣 エリナに聞かれて、あたしは数あるチークの中で目を回していたが、
「え!?」思わず聞き返した。
「あたしもリコみたいに龍崎さんのことサクラって呼びたいの。ダメ??」
そう聞かれてブンブン首を横に振った。
「全然!てかむしろその方がいいし!」
あたし女の子の友達はリコしかいなかったから、もっと親しくなれたら嬉しいし♪
「ありがと~リコにサクラ、これからもよろしくね♪」
天使の笑顔で言われて、リコだけでなくあたしもKO!
コスメコーナーで女子トークをしながらキャッキャしていると
「あれ、うさぎちゃ~~~ん♪」
聞き慣れた声が……
声なんて聞かなくても、あたしを“うさぎちゃん”とフザケタ呼び方するのはこの世でたった一人。
「うさぎちゃんも買い物~?奇遇だね~☆てか運命!?♪」
コスメコーナーの棚からひょっと顔を出したのは、
変態タイガだった↓↓