。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。


二人のコスメトークはどれだけでも続きそうで、今はグロスコーナーから移動してチーク売り場にいる。


「アプリコットも可愛いんだけど挑戦したことなくて。川上さんの使ってるのどれ??」


「リコでいいよ、あたしもエリナって呼ぶから♪

あたしはこのメーカーの使ってる。安いけど発色がいいんだ☆」



「リコに、サクラ♪……って呼んでいい?」


急に新垣 エリナに聞かれて、あたしは数あるチークの中で目を回していたが、


「え!?」思わず聞き返した。


「あたしもリコみたいに龍崎さんのことサクラって呼びたいの。ダメ??」


そう聞かれてブンブン首を横に振った。


「全然!てかむしろその方がいいし!」


あたし女の子の友達はリコしかいなかったから、もっと親しくなれたら嬉しいし♪


「ありがと~リコにサクラ、これからもよろしくね♪」


天使の笑顔で言われて、リコだけでなくあたしもKO!


コスメコーナーで女子トークをしながらキャッキャしていると




「あれ、うさぎちゃ~~~ん♪」




聞き慣れた声が……






声なんて聞かなくても、あたしを“うさぎちゃん”とフザケタ呼び方するのはこの世でたった一人。



「うさぎちゃんも買い物~?奇遇だね~☆てか運命!?♪」


コスメコーナーの棚からひょっと顔を出したのは、




変態タイガだった↓↓





< 342 / 841 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop