。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。


「てめぇ!キョウスケから離れろっ!この変態っ」


べりっ


あたしが戒をキョウスケから剥がすと、


「だって朔羅に抱きついたら、


『人前で抱きつくんじゃねぇ!セクハラやるぉう!!』


ってまた怒られそうだったから」


戒はケロっ。


何だよ、お前泣いてたんじゃないんかよ。


それどころか…





「じゃぁ朔羅に抱きついていい?」





相変わらず可愛いヒツジちゃん戒が甘えたような声で聞いてきて、あたしは返事もしてないってのに。


ぎゅっ


ふいうちに抱きしめられて、しかもドサクサに紛れて


さわさわさわ…


いやらしい手があたしのお尻を撫でまわしている。


「は~、やっぱ朔羅のさわり心地最高♪」


「「このっ!変態やるぉう!!」」


バシーン!!x2


あたしとキョウスケの二人の声と戒を殴る音が響いて


「いってぇ!!」


戒が叫び声を挙げた。


とりあえず



仲直りできたみてぇだけど…



「お前、さっき本気で殴りやがったな」


「戒さんがお嬢にセクハラしたからです。


俺は魔の手からお嬢を守っただけです」


「魔の手!?おめぇこそここ数日朔羅を独占しやがって!


王子気取りか。この似非爽やかっ」


「うるさい、二重人格!」


ギャーギャー!!


仲直り…できたのか??


ま。いつも通り…だな。







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