。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。



「でも……殺されたヤツって誰だ…?


Sがわざわざ教えてきたってことは、少なくとも無関係な人間じゃねぇだろ」


戒が腕を組んだままPCを覗き込み、キョウスケはナゾナゾを出題するかのように戒の前で人差し指を突きたてた。


「そこが問題ですよ。


何故、このタイミングで二体の焼死体が見つかったのか。


何故遺体は焼かれたのか―――」



何故―――……




「……身元を分からなくするため…とか…?」




あたしがぽつりと漏らすと


「正解です」


キョウスケはあっさり。


「マジで…?やったよ、じっちゃん!」


「「じっちゃん??」」


戒とキョウスケが顔を見合わせ


「うん!金田一少年の事件簿、大好きだからさ~!マンガで読んだの思い出したんだ!


ねぇ、あたし探偵になれるかな!」


いつもは絶対に戒があたしより早く思いつくはずなのに、先回りができて嬉しくなって思わず勢い込むと、



「なれない」

「なれません」



と二人はあっさり。


ぇえ~!?









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