。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
あたしはタイガの戯言を無視。
バタン!!!
鴇田は開いていたファイルを乱暴に閉じ
「貴様、勤務中だろう。堂々と口説いてんじゃねぇ」
鴇田は額に青筋を浮かべてタイガを睨んだ。
そーだ、そーだ!!
と、いつもは鴇田なんて大嫌いなあたしだが、今回ばかりはそれに賛同。
だけど鴇田はタイガの手にあるプールチケットを奪い
「ふむ。これだったら不自然じゃないな。
タイガ、お前もたまには役に立つことがあるんだな。
ついでだ、お前も来い」
え?ええ?
何のことか分からずあたしは鴇田とタイガ…そして戒を目配せ。
「俺だって分かんねぇよ、鴇田の考えなんてな」
と言いたげな視線で返され、
「お前らももちろん参加だ、戒とキョウスケ。もちろんお嬢も」
鴇田はプールチケットの端にチュっとキスをする。
な、何を考えてるのか分からないけど、あの淫行コーチを黙らせることができるのなら何だってやってやる。