。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
あたしの言葉に、二人は顔を合わせ
「「え~…今更…ねぇ」」
と、あっさり。
「え……だってタトゥー入れてる女子高生なんてなかなかいないよ?」
もっとこう、びっくりするとかさぁ!
『何それ!』みたいな反応を期待…じゃないけど想像してたから正直拍子抜けだ。
「だってぇ龍崎くんやキョウスケさんの刺青のインパクトには劣るし~
朔羅には驚かされっぱなしだから今更ねぇ、タトゥーの一つや二つで驚かないよ」
リコはからからと笑う。
「そうそう、それにそのタトゥーお洒落に入ってるし。朔羅に似合うよ♪」
え……それだけ??
あたしが今まで悩んでたのは何だったんだ、と言うぐらい二人はあっさり。
あたしは二人にドン引きされないか、ドキドキしてたのに。
「今更タトゥーの一つや二つぐらいで朔羅を嫌いになったりしないよ。
あたしら親友じゃん?」
リコが呆れたように腕を組み
「そうそう。そんなこと一々気にならない♪」
とエリナもあっさり。
何だか色々悩んでいた自分がバカらしくなってきた。
親友―――…
「親友なんだから、あたしに合う水着を探して?ね、サクラ
思い出作るんでしょ?
サイコーな夏にしようね」
エリナににっこり微笑まれて、
「う、うん!」
あたしは大きく頷いた。