。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
結局「あーでもない、こーでもない」と女子三人は水着売り場で騒がしくも楽しく水着を選び、それから三十分ほどで
リコはオレンジ色がきれいにグラデーションになってるビキニ(パレオ付)と、エリナはマリンカラーのブラに、デニムっぽいショートパンツと言う組み合わせ。
あたしは…やっぱり最初に選んだのが気に入って、それぞれ購入$
「ねぇプールってうちら三人だけだよね」
買い物後にお茶をしながらリコが言い出し、ギクギクゥ!!あたしの目は、まだ水泳前なのに泳いじまった。
「さすがに男子が居たら恥ずかしいよね」
と、エリナもアイスティーのストローに口をつけ苦笑い。
あたしは……
ごぼごぼごぼ…
ストローに息を入れて逆流した空気がオレンジジュースを泡立てる。
「朔羅…?ホントにほんとぉにあたしたちダケ?」
リコが疑いの目を向けてきて、
す、鋭いな!
あたしはますます視線を泳がせ…
「か、戒は居るかも…」
あたしの答えに
「「龍崎くんか。だったら大丈夫だね」」
二人して声を揃えた。
「待て…待て待て待て!
何でアイツだったら大丈夫なんだよ!いっちばん危険な野郎じゃねぇか!」
思わずストローから口を離して勢い込むと
「だって、龍崎くんて朔羅のことしか興味なさそうじゃん?」
と、リコが白けた目を向ける。
「てか、龍崎くんこそあたしが居て大丈夫なの?
こないだ派手に言い合いしちゃってその後音沙汰なしだし、向こうがイヤがるんじゃない?」
リコは頬杖をついて小さく吐息。
リコ……
「んなこと気にするなって!それにあいつ根に持つタイプじゃないし、
文字通りプールで流しちゃう勢いじゃね?」
あたしがわざと明るく笑うと
「そうだよ~、リコ気にし過ぎ~
リコの水着姿見たらすぐに忘れるって!」
まぁリコも??戒の海パン姿見たら色んなこと忘れそうだがな。
「あのオレンジの水着似合ってたし、ついでに千里もキモ金髪の野郎も誘ったから、大いにはしゃごぜ!」
「ちょっと待って!千里も…進藤先輩も??」
リコが急に慌てだし、
「えー!!」エリナも猛反発。
あ、やっぱそうなる??