。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「まぁ分かるけどねー…」
エリナが頬杖を付きながらうっとりと瞬きをし、
いくら鈍感なあたしでもなんとなく分かっちゃったりする。
一人オレンジジュースをぞぞぞ…とすすったが
エリナは人差し指を立てて
「この人のここが好き!って明確な理由があるのはいいことだけど、
あやふやなままでも、何かこの人といると心があったまる、とか
ありだよね。
そうゆう人に出会えるのは確率的に少ないし、あたしは一目惚れで好きになるタイプだから
あとから色々知って幻滅~…それでダメになったりとか」
とりあえずタイガはやめとけ??
幻滅~どころか、あいつを知ったらぶっ倒れるぜ。
でも
そっか。
恋にもいろんな形があるんだな。
百人いれば、その形も百通り。
きっとリコはあたしには理解できない部分でキョウスケに惹かれて
恋して―――
一生懸命なんだな。
ううんリコだけじゃない
あたしも戒もキョウスケも
千里や叔父貴だって―――
みんなみんな
恋
してるんだな。