。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「鴇田に―――!?」
「鴇田さんに―――?」
戒とキョウスケが目をぱちぱちさせてあたしを見てくる。
「何で……あいつが出てくんだよ」
「叔父貴でもいいけど、叔父貴そんなこと知ったら絶対コーチのやつを東京湾に沈めるぞ。
鈴音姐さんでもいいけどよ」
「おかん!?…いやいや、それこそ大阪湾直行だ!」
戒は慌てて手を振る。キョウスケは苦笑。
「と、東京湾!大阪湾!」
さすがの新垣 エリナも驚いたように口をぱくぱく。
「そこまでは望んでないだろ?」
あたしが新垣 エリナを見ると、
「そりゃ…居なくなって欲しいとは思うけど…」
「でもそんなん新垣さんには重過ぎるし。
第一叔父貴はそうゆうことを見逃すほど甘くない」
雪斗のことがあるから―――
「鴇田なら丁度いい距離だ。
それにあいつには貸した借りがあるからな。
返してもらうぜ」