。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「マジで気ぃつけろよ」
ちょっと寂しそうに笑って、チュとあたしのおでこにキスをする戒。
「…う、うん」
いくら宿題だから、千里は安全だから、と言っても何だかひどくいけないことしてるみたいで気が引けた。
「気をつける」
いつになく素直になってキュっと戒のネクタイを掴んで引き寄せると、今度はあたしから戒の唇にそっと
キス
唇が離れると戒はにっこり微笑み
あ、ちょっと機嫌直ったかな??と思った矢先
ドンっ!
戒の手が再びロッカーに突かれ、あたしの肩をいつになく乱暴に掴む。
びっくりしてまばたきも忘れちまったぐらいだ。
戒の顔をおずおずと見上げると、戒の琥珀色のビー球みたいな瞳に一筋金色の光。
戒はまたも強引な仕草であたしの顎を持ち上げると、さっきのおこちゃまキスとは違って大人なキス。
「……ん…!」
まるで獣が獲物を貪るような貪欲で激しい口付けに、息継ぎがうまくできない。
軽い酸欠状態になって、頭がくらくらしてきた。
腰から力が抜けて、がくりと膝が折れる。