。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
“ごめん”はあたしの方だよ―――
「龍崎ってさ、その辺まっすぐだよなー…。
嫌われたら、とか考えなしでぐいぐい行って。
よっぽど自分に自信があるんだなとかも思ったけど、そうじゃなくて実際お前に拒否られても、ひたすらに前進するのみって感じでさ
いつの間にかお前の気持ちをさらってった。
ちょっとそうゆうの……うらやましいかも」
千里―――
「分かってんだよ。いいヤツだって。
軽そうに見えるけどお前のことすっげぇ一途に想ってて、大事にしてて、
んでもって女見る目がさいこーにいいヤツ。
ムカつくぐらいにな」
千里
戒のことそんな風に思ってくれてるんだな。
認めてくれてるんだな。
「だから…」
言いかけたときだった。
TRRRR…
千里のケータイが着信音を鳴らして
「あー…もうっ!くそっ!!せっかく良い話してるってときなのに」
千里は恥ずかしそうに顔を赤らめて顔を覆う。