。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「まぁ大狼さんの出身の盛岡は確かに雪国ですから、冬に水の事故で亡くなったのなら、そのまま氷の中に閉じ込められることはあるかもしれませんが
でも、いくらなんでも春先には溶けて発見されるはずですよ」
響輔が冷静に答えて
「だよなー」
俺もその説には納得。
まぁ夢だしな…どーせ怖い映画とかドラマとか見て影響されただけだろ。
朔羅は乙女な妄想が大好きみたいだし怖がりだけど、俺たちはどっちかって言うと現実主義だし。
でも……さ…
「一応調べてみねぇ?」
「調べるってどうやって。PCは極力使いたくないですよ。
その手の情報はスネークに見つかるとヤツがどう出るか分からないですからね」
「まぁなぁ。俺、ちょっと後で図書館行ってくるわ。
ローカル紙を扱ってるかどうか分かんねぇし、そもそも何年前のことかも分からんけど
やらんよりはいいだろ」
俺の意見に響輔はちょっと吐息を付き腕時計を見下ろす。
「付き合いますよ。一人じゃ日が暮れる」
「サンキュ響ちゃん♪大好き☆」
「はいはい。戒さんは言い出したら聞かない頑固者。
そんな幼馴染を持った俺の運が悪いだけなんです」
と嫌味ったらしく言って諦めモード。
頑固者だとぅ??お前だって相当な頑固……
ん??
「そう言えば……変態ドクターも同郷だよな。
あいつら幼馴染とか言ってなかったっけ」