。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
さっきまで難しい顔で響輔と推理し合ってたってのに、朔羅の電話で一気にテンション↑↑
「もっし~♪?朔羅?」
ご機嫌に電話に出ると
『龍崎……俺…一ノ瀬だけど』
電話から聞こえてきたのは抑揚を欠いた一ノ瀬の声で、俺のテンション↓↓
「何だ、一ノ瀬かよ」
「すっごい声のトーン変わりましたね。わかりやす」
向かい側で響輔が呆れ顔。
「てか何でお前が朔羅のケータイから掛けてるんだよ。朔羅はどーしたよ」
俺が聞くと
『龍崎……俺…どうしたらいいのか分からなくて…』
一ノ瀬は焦ったように早口で聞いてきて、俺は
「はぁ?どうしたって言うんだよ」
『朔羅が…』
朔羅の名前を出されて俺のケータイを握る手に力が入った。
「朔羅がどないしたん?」
思わず声が低くなり
『朔羅が突然倒れたんだよ』
朔羅が―――
倒れた