。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
タイガのスマホ画面に映っていたのは…俺だ。
しかも全裸の!!?
後ろ向きだったから良かったものの、いや…違ーーーう!!
良かねぇ!!
シャワー中の写真は立ったままの姿で、シャワーの湯を頭から浴び、髪を掻き揚げているところだった。
俺の背中の代紋も鮮明に映ってるし、これは俺の家のシャワールームに間違いない。
俺は目を開いてスマホ画面とタイガを交互に見やるしかできなかった。
「組長、歳の割には肌艶とかありますよね~
ツヤツヤしてて、
触ったら気持ちよさそう♪」
タイガがにやり、と不敵な笑みを浮かべて
「ぅぉおおおおお゛!
俺をそんな目で見るんじゃねぇええええ!!」
俺は自分でも聞いたことのない声を張り上げてタイガからスマホを奪おうとした。
が…タイガはさっとスマホを頭上に持ち上げ、身長差もあるせいか
く…届かねぇ。
「有休、ください♥」
またもにっこり言われて
だめだ、完敗だ……
「……分かった」
俺はそう答えざるを得なかった。