。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。




タイガの野郎…一体これをどこで手に入れたんだ。


「キリさんから♪」


キリからだとぉ!


確かにキリならこれを撮るチャンスだってあったろうが。


てか撮られてるって全然気づかなったぜ。


俺としたことが…不覚だ。


「僕、キリさんとメル友になったんですよぉ♪」


タイガはしれっとして言う。


「メル友だとぉ!?


貴様、人の女に何手ぇ出してやがる!!」


俺はタイガの胸倉を掴んで勢い込むと


「手なんて出してないですよぉ。僕にとって彼女は範囲外の中の範囲外。


まだ組長の方が♪」


またも気色悪いことを言い出して、俺は慌ててタイガから手を離した。


「彼女と仲良くなったのは、そりゃ組長の弱みを握るためですよ♪」


ニヤリ、不敵過ぎるほどの笑顔を浮かべてタイガは俺を覗き込んできた。


「最初はイっちゃんとメル友だったんですけど、イっちゃん僕のメールにほとんど返信くれないし。


ちっとも組長の弱みになる情報くれないしぃ」


イチとも…??


「さっすが親子ですよねぇ。キリさんも組長が返信ラブメールくれないってプリプリしてましたよ」


ラブメール…


「俺がそんなキャラか?」


「まぁ確かに、組長が語尾に♥マークとかつけてたらキモいですよね」


キモい言うな!


「てかいい加減、離れろ!そしてあの写真を削除しろ!」


俺が喚くと



「イヤですよぉ。だってあれは組長の弱みですもん。


いっつも怒られっぱなしの僕じゃないですぅ」


んべー


タイガは舌を出して笑いやがった。




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