。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「顔がそっくりとかじゃないけど、何か細かい表情とか…雰囲気っての?
普通にしててもちょっと似てるとこない?」
一ノ瀬に同意を求められて、俺は転がった缶を屈んで拾い上げながら答えた。
「似てねぇって。朔羅をあんな女狐に例えるのは失礼だぞ」
そうは言ったが、実際時々…ふとした瞬間に似てるかも…って思うことがあったのは事実だ。
~♪かごめ、かごめ
かごの中の鳥はいついつ出やる
夜明けの晩に鶴と亀が滑った
後ろの正面
だぁれ~♪
朔羅が無邪気に微笑みながら……
何故?
禁じられたあの唄を?
〝だ あ れ”
ポン
ふいに背後から肩を叩かれて、俺は目を開いた。