。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。



―――――!!!


お、おめぇがせっかちじゃねぇかよ!!


「X◎!!□★^!!☆■XX◎!!」


戒が声にならない叫び声を挙げて後ろに引っくり返る。


「か、戒!!」


慌てて戒の背中を後ろから支えると、


「け、汚された…俺の唇が…ぅわーーー!朔羅~~!!」


戒は顔を真っ青にさせて半泣きになりながらあたしに抱きついてくる。





「てめぇ!あたしの目の前で堂々と!!


人の旦那に手ぇ出すとは良い度胸だなっ!



表に出やがれっ!!」





あたしはタトゥーを確認すると言う目的も忘れてタイガのタンクの胸ぐらを掴むと、


「え?違うのっ!だってしたそうだったし」


と目をぱちぱち。


「おめぇと一緒にすな!!


あたしの旦那はおめぇと違ってストレートなんだよ!!!」


あたしは本来の目的も忘れて思わず怒鳴ったが、タイガはあたしの態度にビビるどころか目をぱちぱちさせて、あたしの両肩に手を置く。


「うさぎちゃんヤキモチ~??大丈夫だよ、うさぎちゃんにも♪」


はぁ!?


と思ったが、タイガの長い睫があたしの瞼に触れて


チュっ


何かを言う前に、あたしの頬に優しい口付け。


ほ…ほっぺのチュー??


びっくりして目をまばたくと





「てめぇ!俺の嫁に何さらしとんのじゃ!!


いてまうぞ!ごら゛ぁ゛!!」






今度は戒がブチ切れて、あたしをタイガから引き剥がすとクッションをタイガの顔に押付けた。


もう何が何だか…


ぐちゃぐちゃだよ。





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