。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。





今度こそ話は終わった、と言う意味で席を立とうとすると


またも


ぐい


今度は直に俺の手をとって強引に座らせるキョウスケ。


何だよ!さっきから!!


怒りに目を吊り上げてキョウスケを睨むと


「何故、優等生のお兄さん…ドクターと、タイガさんは仲が良かったんですか?」


と聞いてきた。


「知らねぇよ。奇人同士気が合うんじゃねぇのか?」


もう俺の答えもてきとー。


何なんだよ一体。


挙句の果て


「ドクターはあなたと血が繋がってるのですか?」


と言い出す始末。


お前、どうしちまったんだ??変だぞ?


と口に出そうだったが、その言葉は飲み込んだ。


「当たり前だろが。


否定したくてもできねぇ関係なんだよ。俺の方がその事実を消し去りたいね」


思わず素になっちまったが、この際どうだっていい。


何でそんなことを言い出すのか。ただの冗談には見えないし


今日のキョウスケ、気味が悪いぜ。


「最後の質問です」


そう言われてほっとした、と言うのが正直な感想だ。


早くこの場を離れたい。その一心だった。


次の質問を聞くまでは。






「鴇田さんのご両親は亡くなられたと伺いましたが、それは何故―――」











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