。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「何かごめんな、お前も…キョウスケ。心配かけて」
ベッドの端に戒が、パイプ椅子にキョウスケがそれぞれ腰を下ろしていて、あたしは二人を眺めて改めて謝った。
「お気になさらず。戒さんはお嬢の容体が分からずブチ切れてて、その対応が大変だっただけで特に問題は」
とキョウスケが冷めた目で戒を見据え、戒は「あ、あはは~」と苦笑い。
キョウスケ…なんか色々ごめんな。
戒もさっきのぎこちない様子から一転
「お前、言うなよ」
とキョウスケの顔を睨んでいる。
あたしもその様子を見てほっとした。
ちょっとだけ、お互いのタイミングがずれちまっただけで、
大丈夫だよ。うん。
今はそう言い聞かせるしかない。
――――
―
戒とキョウスケの話に寄ると二人はあたしが倒れたとき、二人でファミレスで会議してたらしい。
あたし抜きで!
と、まぁあたしが先に予定入れちまったわけだし、仲間外れにされて文句言ってる場合じゃないよな。
しかもこの病院に運んでくれたのが千里だったらしい。
あいつはあたしの無事を知ると、それだけで安心したみたいですぐに帰っていったみたい。
まぁあいつンち今ごたごたしてっしな。