。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。








アルビノ――――…!?





あたしは目を開いて、キョウスケを見返した。


「……て、何??」


「お嬢、紛らわしいリアクションやめてください」


キョウスケはがくり。


けれど同じような表情で同じようなリアクションを取った戒は






「それ、ほんまか!!」






さっきまであたしの後ろに隠れてたのに、突如膝立になり、驚愕に目を開いてキョウスケを見つめている。


「だから、何なんだよその……アルビ……何とかってのは。


もしかしてアルバイトの種類か!?


だったらスネークはフリーターってこと??」


あたしの発言に今度は戒とキョウスケが顔を見合わせ、同じタイミングで額に手をやっている。


なんでぃ、二人して。


「アルビノは遺伝子疾患の一つです。


正式名称は先天性色素欠乏症]


ふんふん。


キョウスケの説明してくれることはさっぱりだ。


びょーきってことぐらいしか分かんねぇ。


「生まれつきメラニンが欠乏している人のことで、その影響で皮膚や体毛の色素が薄く目は毛細血管の透過により赤色をしているんです」


ふんふん、なるほど。


今度のは分かったぞ♪


「映画やアニメに登場するだろ?髪の色が白くて目が赤いキャラクターて」


戒が補足説明をくれて、


「うん、うん」


てな具合に頷いた。


「たいてい魔力や超能力を使えるってヤツだろ?てことはスネークは魔法使い!?」


あたしが聞くと


「「No」」


二人して否定しやがったぜ、ちくしょうめ。








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