。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「何考えてんだよ。相手は子供だぜ…」
あたしの声は弱々しく、
「それはやめようよ」
と伝えたかったのに、戒はあたしの言葉を遮断するかのように視線を戻しただけ。
「やめろよ…」
もう一度言った。
絶対に聞こえているはずなのに戒は口を閉ざしたまま。
そこまで頑なだったら、あたしだって穏やか(?)でいられない。
「やめろ!っつてんだよ!!
お前っ!何考えてやがる!!
いくら相手が殺し屋だからって子供を巻き込んでいいはずがない!」
思わず怒鳴って戒の胸倉を掴むと
「お嬢!」
キョウスケがあたしの肩を引き戻し止めに入った。
いつもならこの一言で収拾が付くってのに、戒はあたしの手首を握って
はじめて向ける険しい視線で睨んできた。
「それしか方法がねんだよ。今回のメールは収穫だった。
今はまだあいつがスネークかどうか判明してねぇけど、少なからず何かに関与しているのは確かだ」