。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。

パンプス!?



■ パンプス!? ■


――――


混沌とする意識の中、寝たり起きたりをひたすらに繰り返していた。


何の脈略もないし、繋がりもない夢の中をさまよい続け―――






―――全部夢だったらいいのに。





あたしは夢をさまよう中そんなことを思っていた。






戒とまた


喧嘩しちゃった。




仲良くしたいのに。


世間一般のラブラブカップルみたいに、悩みなんて小さな小さな―――書いた文字を消しゴムで消せるぐらい……その上から書き足せるぐらい小さな悩みでさえも一生懸命悩んで


そんな等身大の高校生でいたかった。


でもそれこそ夢で―――




忘れちゃったら楽だけど、そんなことできないし―――ホントはしたくない。


だって辛いことばっかじゃない。


夢の中、あたしは戒と高校の教室で机を並べていた。


誰も居ない教室の中、乱雑に並ぶ机の中―――あたししたちの机だけくっついていて、


そんであたしたちの肩も同じようにくっついていた。


二人より添って参考書のページに落書き。


『宿題、終わんねぇな』


夢でも宿題に追われてるあたし―――なんか笑える…


戒は参考書のはじっこに英語を書いた。


『数学の参考書だってのに、何で英語なんだよ』


『さぁ…



意味は自分で調べてみ?』


戒はどこか楽しそうに長い睫を伏せて鼻歌を歌うように筆記体で綴った。


あたしは戒の落書きに視線を落とす。









You mean more to me than words can say.


All I do is think of Sakua.










何て意味――――……?











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