。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「すっげぇうまいホットケーキ作ってさ、あいつの夜食として残しておいてやろーぜ♪」
あたしは戒の手を自ら握って、戒に笑いかけた。
「うん」
戒もいつになく素直な反応。
龍崎組への帰り道、あたしたちは手を繋いでわざとゆっくりめで歩きながら
久しぶりに二人きりの時間を楽しみながら帰った。
ぎこちなかった数日間のブランクを埋めるように、あたしたちはひたすらに喋った。
くだらないことが多かったけど、
でもこうやって笑いあって隣り合って歩けることが
幸せ。
帰ってからも二人でキッチンでホットケーキ作れば、
二人の距離はもっと縮まるよな。んでもってチューなんてしちゃったり…
なーんて…甘いことを期待、想像…てか妄想だな……していたが…
……………
……
「「「おかえっりなっさ~い♪」」」
家のキッチンでキョウスケとキモ金髪、リコと千里と言う組み合わせで出迎えられて
「な、何故居る!」
あたしは思わず叫んだ。
(若干メンバーは変ってるが)ロイヤル一行再び??
「キョウスケ!おめぇ進藤と約束あるつったじゃん!」
戒も喚いて、キョウスケとキモ金髪を交互に指差し。
「キョウスケの兄貴が誘ってくれたんス。姐さんがホットケーキ焼いてくれるからどうかって」
「俺もホットケーキ食いたい♪」
千里は、まぁ…甘党だしな。
「俺が戒さんとお嬢を二人きりにするとでも?
戒さんも考えが甘いですね」
ふふん、とキョウスケが勝ち誇ったように腕を組み、
「くっそぅ。響輔めっ。お前はそうゆうヤツだったよ!
俺と朔羅の甘い時間が……」
戒は怒ったり残念そうだったりで、ガクリ。
あたしもがくり。
気を遣ってくれてる?
だ・れ・が !!
めちゃめちゃ邪魔されてんじゃねぇかよ!