。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。




ポンポン


頭を優しく…優しく叩かれてキョウスケは、どこからかタブレット…て言うんだよな。


あの四角いの。


を取り出して、あたしにその大きな画面を見せてくれた。


「ついさっき戒さんからメールが届きました」


すぐ横に座ったキョウスケは手慣れた仕草でタブレットのメールを開き、指先でこれまた手慣れた動作でポンポン開いていく。


キョウスケ…いつの間にこんなん買ったんだ??


って、今はそんなこといいっての。


大きな画面には



〝送信者:戒さん


頭冷やしてくる。今日一日朔羅のこと頼むわ。




けど





お前ぜってぇ朔羅に手ぇ出すなよ!!出したら末代まで呪ってやるからな


覚悟しぃや!!”


末代まで…??


呪って??


何だよ、この不幸のメールみたいな文面は…


「どうやら戒さんはユズさんの信者になりつつありますね。恐るべし黒魔術教」


キョウスケは冗談か本気か分からないがブルブル震えてぎゅっと腕を抱きしめる。


「でも


俺が言った通りでしょ?




お嬢のこと―――この人はいっつも考えてますよ」


悔しいぐらいにね



キョウスケはそう続けて肩をすくめた。





戒――――………










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