。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
通りかかった組員を引っ張り込むと、あたしたち六人揃って…なんだか気恥ずかしかったが、写真を撮ってもらった。
カメラマンのバイト代に、出来上がったホットケーキの一部を組員にやると、見知らぬキモ金髪の姿には目もくれず、
「ケーキ♪ケーキ!♪」とご機嫌に、さっさと部屋に戻っていってしまった。
出来上がったホットケーキを一口口に入れると、
「「んーーー!!旨い!!♪」」
と戒と千里(甘党デス)が幸せそうに顔を綻ばせて、満面の笑み。
「このチョコソースが絶妙だね♪」とリコも天使のような可愛い笑顔。
一時はどうなるかと思ったが、出来上がってみんなで食べるときは
本当に楽しい。
「こうゆうのもいいかもな」
戒がナイフとフォークを置いて目を伏せたまま小さく笑顔を浮かべる。
「朔羅が一生懸命考えたメニュー、たった一人…俺だけじゃなく
できるだけ多くの人間に食ってもらうのって」
戒がそう言ってくれた。
お店には出ないけど、一生懸命考えて結局提出もできなかったけど、
でも
戒の言うとおりみんなが美味しそうに食べて笑ってくれて、記念写真も撮ったし。
あたしはそれで充分だよ。
ありがとう、戒。ありがとうキョウスケ。
ありがとう、みんな。