。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
*戒Side*
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** 戒Side **
くっそ!
朔羅が消えた後、俺は一旦は朔羅の眠っていたはずの病室に向かった。
一人見張りをさせていた響輔が心配だった。
くそっ!
何度目かの悪態を口の中でつく。
何故俺自身も朔羅についてなかったのか―――
ついてたらこんな事態にならなかったはず。
だがいくら考えたってもう遅い。
とりあえずは響輔だ!急げっ!!
俺はしんと静まり返った廊下を走った。
病室にたどり着くと、そこだけ嵐が過ぎ去ったかのような荒れ具合だった。
ベッドの羽毛布団は羽が舞い散り、シーツは切り刻まれ、椅子は粉々。
あちこちに窓ガラスが割れた形跡があり、ワゴンは横倒しになって薬品類が散らばっている。
その中で
ぐったりと倒れている響輔を見つけて
「響輔っ!!!!」
俺は響輔の元に走り寄った。