。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
『思い当たる節がありそうだね』
スネークは喉の奥でくっくっくと低く笑う。
『今回はごく少量を他の点滴薬と混ぜただけだ、きっと効果はもう切れているだろう。
だがしかし
私がいつ彼女に薬を投与するのかは分からない。
それは口から溜飲することも可能だし、気化したものを吸い込んでも威力を発揮する。
さぁ君は
これまでと同様、愛しい彼女に触れることが
できるかな―――』
スネークの高らかな笑い声を聞いて俺は目を開いた、
ケータイがすり抜ける。
カタン……
ケータイが床に滑り落ち、
「戒さん……!一体何があったんですか……」
響輔がそれを拾い上げた。
なんてことだ
俺が
俺が引き金を引いちまったんだ―――