。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
『今回は少し話過ぎたようだ。初対面なのに失礼をしたよ。
それではまた―――いつの日か会えるのを楽しみにしているよ?』
スネークが電話を切る気配があった。
「待てや!」
俺が怒鳴り返してももう遅かった、
ツーツー…
虚しい電子音を聞き、俺は呆然と腕を下ろした。
「どうした…何かトラブルでも?」
とドクターの一人が聞いてきて、俺はのろりとその医者を見据えた。
「何でもない、俺ちょっとこいつと話したいことあんねん。
だからちょぉ席外してくれへん。
朔羅に何かあったらドクター鴇田に電話するさかい」
俺は医者を部屋から追い出し、眠ったままの朔羅と響輔の三人きりになると
響輔に電話の内容を聞かせた。
一通り電話の内容を聞いて響輔も目を開く―――
「スネークの狙いは
一体何なんでしょう」
開いた目を充血させながら俺を見つめてきた響輔に
俺は何も答えられなかった。