。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「俺……一結んとこに行ってきます。
スネークがあんな危険な男やったら彼女も何かされるかもしれへんし」
響輔はよろよろと歩き出し、入口まで向かっていく、
「響輔!今はやめときっ!!
お前ほんまなら歩けん状態なんやで!」
俺が響輔の腕を掴んで止めると、響輔は腕を振り払った。
「一結のためだけやあらへん。
お嬢の……
お嬢のためでもある。
一結だったら何か知っとるかもしれへんし。
それに鴇田さんとの約束やってあるし……」
最後の言葉の意味はさっぱりだったが、それを気にする余裕もなく
響輔は出入り口の戸に掴り、病室の中を目配せ。
「戒さんはお嬢の傍についててあげてください。
目覚めたとき、戒さんが傍におったらお嬢はきっと
安心する」
響輔――――
「響輔!何かあったら必ず連絡せぇ!電源は絶対に切るんやないぞ!」
俺が念を押すと響輔は微笑みながら頷いた。
「ほな、あとはよろしく頼んます」
******************