。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
え………
エっーーーーーーーーっちぃ!!!!!
そっ!そんなストレートに!!
口をぱくぱくさせて戒を見ると、
「別に今からでもいいけど?」
と戒はぎゅっとあたしを抱き寄せてくる。
むぎゅっ
あたしは迫ってくる戒を必死に押しのけ、
「お、お前の言うナニかってどこまでのこと言うんだよ。
手を繋いだぐれぇだったらカウントに入んねぇぞ!」
と、我ながらこのときは自分でも驚くほど頭がよく回ったと思う。
そーだよ!
手を繋ぐ、ぐらいだったらもしかしてあるかもしれないけど……でもさすがにそれ以上のことはキョウスケはしない筈!
「んじゃキス以上ってことで」
と戒はさらり。
き、キス以上ーーー!!?
よし!それなら勝てそうだっ。
ぐっと拳を握って勝ちを確信していたが、
「甘いな」
戒はにやり、と自信ありげに笑って、
あたしの顔から血の気が失せた。
だ、大丈夫だよ。
だってあのキョウスケだよ?
あいつに限って送りオオカミになることなんてないよ。
そう信じたいけど……
「響輔はそんなことしないと思うよ?何せ川上はお前の親友だし?
だけど川上は?」
「り、リコだって自分から迫るような女じゃない!」
だけど、良さげな雰囲気になったりとかしたら……
ぐわぁぁあああ!
キョウスケ!頼むっ!!
あたしの操はお前に掛かってるんだからなーー!!