。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
「とにかく焼死体はスネークの仕業じゃない、と。一結は言ってきたんですね。
俺が聞いたときは『知らない』言うてたのに」
「事実お前が聞いたときは知らなかったんやないの?んで慌てて本人に聞いたか。
そんで、そんときスネークはクリーナーの話を聞かせたかもしれへん」
「まぁそれなら…辻褄が合うかもしれへんけど…」
「でもそれが本当なら、またえらい人間と手を組んでることになるでイチは。
早よ手を切らせなあかんのやないの」
俺は腕を組んで響輔を軽く睨んだ。
大事に思ってる女ならなおさら―――あの男の近くに居るのは酷く危険なことや。
「分かってはいるんですが、下手に今手ぇ切らせると一結の命が危ないです」
「まぁそれもそっかぁ」
結局イチとスネークの関係はつかず離れずって関係で
こっちがスネークを早く見つけて仕留めるのが一番だな。
〝仕留める”
俺の中に浮かんだ一言が俺の心の中を不快に駆け回る。
それは文字通り『殺す』言うことだ。
俺は自慢やないが……いや、自慢できたらあかんねんけど
〝殺し”はしたことない。
でも殺るか殺られるかだったら
ヤルしかないんだ。
俺たちが生き延びる方法は一つしかない。