。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅳ・*・。。*・。
でも
拒絶されたって、あたしは今進むしかないんだ。
「す、好きです」
人生ではじめての告白。
キスしたあとにするようなもんじゃないよね。
これじゃ順番が逆だ。
響輔さんだって困ってる。
でも
でも
今言わなきゃ、いつ言うの―――
今しかないじゃん。
あたしの告白に響輔さんは困ったような表情を拭い去り…
ううん、表情と言う表情が抜け落ちた
能面みたいな
無表情を浮かべている。
その整った口が僅かに動いた。
答えを聞かずとしても分かるよ。
「ごめんなさい」
たった一言、たった六文字の返事で、あたしの目の前が真っ黒に染め上げられた。
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