マユツバ
玄武篇

登場人物「北」

玄武(げんぶ)
本名 晴明(せいめい)

四方のキツネ、北を治めている。

北地区では隣接する鴉の街の科学に対抗する為、カラクリを重宝しており、妖力より知性を重んじる。

玄武自身も発明家の異名を持ち、マユのキツネ耳や自転車などを製作。
ただ、葛の葉曰く「マユ様関連のカラクリ以外はがらくた」

玄武の屋敷はカラクリで溢れ、夜な夜な不気味な煙が上がるとか。悲鳴が聞こえたとの情報もあるが、真意は定かではない。

カラクリ製作を邪魔されるのを何より嫌う。邪魔したら殺す、と研究室には貼り紙もしてある程。

手先が器用な一方、口下手。
会話のリズムに乗れず、話の腰を折ったり、面倒を押し付けられたりする。
(本人はその事に対し、あまり気にはしていない)

あまりにも女っ気がなく、油臭い生活を案じた九尾のキツネから葛の葉(亀)を紹介された。
葛の葉=役に立つもの、を貰った事により、それから九尾に従うようになった。

マユには執着心を持っているのも役に立つもの=キツネ耳、をプレゼントしたからで、見返りを求めるつもり。

緑のキツネ耳に尾が特徴。身形に構う質ではない為、放っておくと油にまみれて黒くなっている。
見かねた葛の葉が身の回りを世話する事で、より女が寄り付かない。

眠たそうな顔が基本スタイル。
前髪を鼻先まで伸ばしているのは、公の場で眠っているのを隠す為だとも噂されている。
カラクリ製作中は結って、気合いを入れている。

好きなもの
カラクリに関するもの

嫌いなもの
カラクリ製作を邪魔するもの




葛の葉(くずのは)

その昔、九尾の座を争った女キツネ。今は九尾のよき理解者であり、親友。
紫の着物に艶やかな黒髪を舞わす、美貌の持ち主。言い寄られるのが面倒だと亀の姿になる時も多い。

キツネの里では玄武とマユの母親代わり。

もう色恋沙汰は卒業と言う位、経験を重ねたらしい。恋愛に疎いマユにアドバイスをすることも。
とにかくマユには幸せな恋愛をして欲しいと、心から願っている。


お園(おその)

カラクリ部隊の女隊長。玄武の幼馴染みでもあり、実は密かに玄武へ恋心を抱いている。
男と見間違う荒々しい言葉遣いと容姿は、お園君と呼ばれてしまう。
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