【完】終わらないラブストーリー
おじさんにクマのマスコットとウサギのマスコットを受け取ったあと
先生は上機嫌で私の腕を引っ張り人ごみの中を抜けた。
「ほい♪ウサギさん」
先生は持っていたウサギのマスコットを私に手渡してくれた。
「んで、これ俺の」
クマのマスコットを大事そうに先生は手の中に包んだ。
「えっせ、先生乙女な趣味だったんですか…?」
「違う違う笑。俺ら今日は恋人なんだろ?」
先生は軽くウインクしながらそう言った。
「さっきおじさんにはそう言われましたけどっ!!」
「だからおそろい♪」
きっと私の顔は真っ赤だったと思う。
「よく見たら動物が違うだけでほとんど同じじゃん?」
そう言われて私はクマとウサギをよく見比べてみる。
「本当ですね…!」
「まりあちゃんが喜んでくれて俺すっげぇ嬉しい」
「…ありがとうございますっ先生!!」
私はとびきりの笑顔で先生にお礼を言った。